善哉屋事件
- 年月
- 元治二年(一八六五。四月に慶応と改元)一月八日
- 紹介
- 同郷のよしみでよく道場に出入りする松山脱藩の谷川辰吉という者が、万太郎に情報をもたらした。南瓦町のぜんざい屋・石蔵屋に、不審な浪人者が数人潜伏しているというのである。
ぜんざい屋の主人・政右エ門は、本名を本多大内蔵という侍で、もと武者小路家の家臣だった。勤皇倒幕運動に身を投じるため浪人し、ぜんざい屋に化けて志士たちと交流していたのだ。この頃、土佐脱藩の浪士たちによって、大阪焼き討ち計画が進められていた。大阪を混乱に陥れて、幕軍の長州征伐を阻止しようというのである。 - 引用リスト
幕末
大和櫛羅一万石の永井信濃守、大和柳生一万石の柳生但馬守、大和柳本一万石の織田筑前守で、この三藩の兵が松屋町筋まわりを厳重に警戒することになった。 討入りは、新選組の万太郎狐。 |
- 本書に収録されている「浪華城焼打」の一節です。大阪城焼き討ちを画策する田中顕助らと、それを襲撃する新撰組谷万太郎達。所謂ぜんざい屋事件が綴られています。
- ぷち池田屋事件って感じのお話なのかな。
- よく佐幕派は先を読めてないと言われるが、過激な攘夷志士は自分らの行動の結果どんな混沌に陥るか想像できていないものも多かったんじゃないかのう。
- 狐おしすぎ。