大石鍬次郎
- 役名
- 諸士取調役兼監察
- 流派
- 小野派一刀流剣術
- 出身
- 江戸
- 紹介
- 元治元年十月、江戸で入隊。
- 引用リスト
FOR BEGINNERS シリーズ 新選組
大石は京での応募者だが、浪士組上洛以前、日野に住んだことがあり、佐藤邸の普請を手伝ったこともある元大工(出身は一橋家の家士)だ。 |
- 引用の一節は、新選組入隊前の大石鍬次郎が佐藤彦五郎邸の工事を手伝っていたとの解説です。
無銘剣対狂剣 人間の剣 幕末維新編(2)
大石は隊内で“狂剣”と渾名されている。いったん血を見ると狂い立って手がつけられなくなる。「狂犬」に掛けていることはもちろんである。殺しを心から楽しんでいる。 |
- 池田屋事件から坂本龍馬暗殺までが描かれています。前作に引き続き無銘剣を手にしたものたちが怨念の力で歴史上の様々な出来事を起こします。
- 引用の一節は、人斬り鍬次郎についての描写です。本作では「狂剣」との異名がつけられています。
- すごくたくさんの登場人物がでてきますが、みんな個性的でした。
- 歴史を動かしているのは、不思議な剣の力と見るか、それとも人の大きな怨みの力と見るか。
- 人間の剣ってシリーズで色んな時代のがあるみたい。
新選組風雲録 激闘篇
「女ッ、吐かんか」 大石は恫喝した。 「吐かねば容赦なく責にかけるぞッ」 後日、新選組で、人斬り鍬次郎と異称され、自身も、 ──人を斬るのは楽しみだ。 とうそぶいた男なだけに、嗜虐心が異常に強い。 |
- 捉えた女を責める大石鍬次郎の描写です。
鴨川物語 哀惜新選組
「新選組というものは、壬生の娘だ、下駄屋の娘だ、というような考えは微塵も無い筈のところだとわたしは信じている。あの女についてそんな事を問題にしているのでなければ、或いはみんなの言う通り、あの女と別れたかも知れない。しかし、今となってはそうは行かない。あの女を死なせて終うのは堪らない」 と切羽詰った声でいった。 |
- 尊攘の名のもとに京都で天誅を繰り返す志士たちの動向や、芸妓との関係をからめて新選組の話が展開していきます。引用の一節は、人斬り鍬次郎と言われた大石鍬次郎が壬生の女性と休息所で暮らしたいと申請しているのに、地元の非難を考慮してなかなか許可されない事に憤る場面です。
- たくさんの芸妓さんの、薩長の志士、新選組との関係が書かれています。女性に対する接し方にもそれぞれ性格が現れていて、仕事だけでなく女性にも一生懸命な部分がおもしろいですね。
- 新選組の歴史を追うのが中心でもなく、日常的な雰囲気が感じられる場面が多かったのう。剣戟の場面はそんなにないから盛り上がる場面は少なめかの。
- 幕末を生き抜いた元芸妓に小説家が話を聞くって終わり方はいいね。
新選組物語
新選組の浪士調役一つ橋脱藩大石鍬次郎は、人呼んで「人斬り鍬次郎」といった人物。大した使い手でもなかったが、近藤勇の気に入りで、新選組が手を下した所謂人斬りの中に、この鍬次郎の名の入っていないことは、先ず無かったといってよろしい。 |
- 本書に収録されている「人斬り鍬次郎」の一節です。新撰組隊士の今井祐三郎に兄を斬られた話と、甲州勝沼の戦いの後官軍の加納道之助に会いに行く話です。
- 短すぎて大石さんのことはよくわからなかったなあ。考えが足りないひとってこと?
- しかし新撰組のほとんどの人斬り場面に参加したということは、剣の腕前だけは相当だったのかもしれんのう。「人斬り」の異名がつくには理由があるはずじゃ。
- 元同僚に就職の相談に行って怒られる話。