三条制札事件
- 年月
- 慶応二年(一八六六)九月十二日
- 紹介
- 八月二十八日、大和十津川郷士中井庄五郎と前岡力雄ら数名が、三条制札場にあった朝敵告示の高札を鴨川へ投げ棄てる事件がおこった。九月二日、再び高札をかかげるといたずらされたため、幕府に対する挑戦と受け止め新選組に慶応二年(一八六六)九月十二日、出動命令を出した。それとも知らず同夜、土佐の藤崎吉五郎、松島和助、宮川助五郎、安藤鎌次、沢田屯兵衛、岡山禎六、本川安太郎、中山謙太郎の八人が高札を取ろうとした。現場を見つけた新選組と大乱闘となった。
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引用リスト
新選組始末記
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「拙者は筑波以来数度の戦闘に加わったが、今夜の如き激戦ははじめてである。殊に原田新井両氏の働きは物凄いものであった」
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- 本書は、数多くある新選組小説のベースとも言える一冊です。新選組の起こりから終末までを聞き書きや引用を含めて細かく綴っています。この一節は、三条制札事件で斥候として参加した橋本皆助の台詞です。
- この事件は池田屋事件に次ぐ大捕物なんですって。
- 三条制札事件の記述は少しだけじゃが、他にも新選組の関わった事件がいくつも書かれており、他の作品ではあまり取りあげられない話もあって興味深いのう。
- 普通の小説みたいなもんかと思って読むと結構違うね。