沖田総司
- 役名
- 副長助勤、剣術師範、一番組組長
- 流派
- 天然理心流剣術
- 出身
- 江戸
- 紹介
- 十歳前後より天然理心流試衛館道場の内弟子となる。たちまちの内にその才能を開花させ十九歳で免許皆伝となる。
文久三年二月、近藤らとともに浪士組に加わって上洛。壬生浪士組の結成メンバーとなる。 - 引用リスト
沖田総司 六月は真紅の薔薇(下)
- 沖田総司 六月は真紅の薔薇の下巻は、沖田と労咳の娘おあいの恋を交えて内山彦次郎暗殺から植木屋平五郎の離れで沖田が静養しているところまでが描かれています。
- 引用の一節は、おあいと沖田が会うことをやめさせようとする土方歳三と、斬られてもおあいを愛すると決めた沖田総司の会話です。土方は近藤が周平を養子にしたことに沖田が腹を立てやけになっていると勘違いしています。
- 沖田さんと恋人のおあいさんのお互いを想い合う気持ちがすごく優しくて切なくなりました。沖田さんは新選組として生きる自分の運命を受け入れてからは、恋する人も仲間も自分の死もあるがままに受け入れて淡々と命を使って行ったのかなと感じました。
- 山南脱走については近藤が商人から金をゆすって女を囲っていると勘違いした山南が己を恥じたことが理由になっておった。
- 沖田は近藤のことを師匠って呼ぶんだけど、小さい頃から剣を習ってたんだからたしかにそういう風に呼びそうだね。
沖田総司 六月は真紅の薔薇(上)
- 浪士組上洛から芹沢派粛清までを、沖田総司が多くの人と出会い感じたことを中心に描かれています。
- 引用の一節は、局中法度について質問する沖田総司と沖田が本当に隊を抜けたいなら近藤勇と命がけでその願いをかなえるという土方歳三の台詞です。
- 斬り合いが日常の中でも、沖田さんにもあたりまえに夢や恋愛について思うことがあったんだろうなぁと思いました。
- 試衛館に来た道場破りを芹沢鴨が相手したり、新選組という隊名を新見錦がつけたりしておるところが珍しいのう。
- 1975年にでた本なんだ、けっこう古い本なんだね。そんな感じしなかったなあ。
FOR BEGINNERS シリーズ 新選組
総司が長男なのに沖田家を継がなかった、というのは、「長男ではなく、長子(総司の姉ミツ)が家督を継ぐ」という、東北地方に明治まで広く残っていたやり方なのかもネ |
- 引用の一節は、沖田家の家督を継いだのが総司でなく姉だったのは、東北地方のしきたりだったのかもしれないとの解説です。
実録 新選組
「目を覚ませ、時代は動いてるんだ」 「知るかよ…そんなもの」 |
- 冒頭で近藤と土方の出会いのシーンがありますが、大半は浪士組として京都で活動を始める頃から池田屋事件までが描かれるオリジナルビデオです。出演俳優の年齢層が高めで言動も殺陣も荒っぽい新選組です。
- 引用の一節は、時代は動いていると言う吉田稔麿と、興味がない感じの沖田総司の会話です。
- 平助くんがとにかくひ弱で学者肌なおじさんって感じ。芹沢局長はクセが強いけど男くさい魅力があるおじさんって感じ。土方さんは怖いおじさんって感じ。
- お互い信頼し合っている芹沢を組のために自ら暗殺する場面や、同じ尊王攘夷の志を持つ宮部鼎蔵と池田屋で斬り合う場面で、近藤の葛藤がよく描かれておる。
- 近藤と並んで立小便したり、なんか無邪気な芹沢が魅力的だった。
維新の嵐 疾風龍馬伝
「総司!斬られたのか!」 「ははっ、まさか。斬られたくても斬られませんよ。」 |
- プレイヤーは坂本龍馬となり、各藩の思想を変え武力行使せずに日本の思想を統一するのが目的のゲームです。相手を説得(カードでじゃんけん対決。主人公が成長することで勝負が有利になる)し、他の志士や藩の情報得てさらに他の人物を説得していくことでゲームを進めます。
- 引用の一節は、池田屋事件のイベント時の沖田総司と近藤勇の会話です。沖田は飄々とした天才剣士として登場します。
- 自分のお気に入りの志士の信頼を上げれば、一部の人以外同行者にできるのが楽しいです。
- たくさんの登場人物の紹介文を読むだけでも楽しめるぞ。
- 一度クリアしたら龍馬が新撰組に入隊するストーリーが選べるのがおもしろい!
新撰組の光と影 幕末を駆け抜けた男達
- 新撰組の組織の在り方や攘夷についての考え、その他色々と細かいエピソードについて書かれています。登場する人の心情について多く書かれている感じがします。
- 引用の一節は、内弟子として近藤周斎の妻にこき使われ日陰者だった沖田総司が、近藤勇に認められ人生が変わった場面の記述です。
- あとがきに著者の方の新撰組好きな様子が書かれていてちょっとおもしろかったです。
- 新撰組の誕生から滅亡までの歴史や隊士の説明はあまりないので、新撰組は知っているがもっと細かいエピソードや考察を読みたいと思っている人にはよいかもじゃ。
- この著者の方が書く芹沢鴨は独特だね。
幕末機関説 いろはにほへと 巻の四
「遅れるわけには…遅れるわけにはいかない」 「待ってください、沖田さん」 「秋月君」 「気持ちはわかります。しかし、その身体では…」 「わかっている。所詮足手纏いにしかならない。それぐらいのことは俺にも…だがしかし、行かせてくれ、秋月君。…どけっ、邪魔立てするなら斬る!」 |
- 覇者の首という歴史を裏で操っている首を巡り戦う幕末のアニメです。歴史上の人物が多数登場します。
- 引用の一節は、上野戦争が始まり病身ながらも新撰組の隊服を着て上野に向かおうとする沖田総司の台詞です。
- 主役の秋月くんは活躍するけど、沖田さんはあまり活躍できなくて痛々しかったです…
- 痩せ細った沖田が、なすすべなく官軍に斬られそうになるシーンは、かつての沖田の強さを思うと哀しかったのう。
- 沖田の前髪が横分けになっているところが特徴的だった。悪くはない。
漂流巌流島
確かに肺結核が発症するのはもう少し後年だともいいますね。最近の説だと、山南敬助の愛人だった遊女明里、彼女を看病していて感染したんじゃないかという話もあります。沖田は山南に可愛がられてましたから、あるいは…… |
- 本書に収録されている「慟哭新選組」では、池田屋事件を近藤勇が起こした理由はなにかというテーマで語り合います。他にも巌流島、忠臣蔵などの解釈についても書かれてる短編集です。
- 池田屋事件で喀血するシーンがよくある沖田総司ですが、労咳は明里から感染したのではないかという記述です。
- あまり歴史を知らなくても丁寧に説明されているのでわかりやすかったです。
- 色々な文献などから当時の近藤勇の心情を推測していく流れがミステリー小説を読んでいるようでおもしろかったのう。
- こういう、なんかの事件があった理由は何かって友達同士で話し合っても楽しいよね。
新選組風雲録 戊辰篇
何をうだうだ云っていやがるのだッ!! 相手の剣幕の凄まじさに小首をすくめてしまった沖田に、松本は容赦なしの声をあびせかけた。 「沖田君とて大御番士ではねえか、格式となりゃあ、そこいらの外様大名になんぞ……」 そこいらあたりを松本にすれば、近藤を送りに出た新選組の連中の耳にこそ聞かせておきたい。 「負けるものではねえぞ。此処に大名駕籠がすえられようとも、つまらねえ遠慮はするなッ」 |
- 治療に専念するのに難色を示す沖田総司が、松本良順に一喝されてしまう様子です。
新選組探偵方
「やるのか、やらねえのか、はっきりしろっ」 総司は二人にむかって乱暴に一喝した。 「天誅っ」 「沖田、覚悟!」 それでも二人は懸命にむかってきた。 「うけてやろう、天誅を」 総司は余裕をもって一、二歩すすんだ。すでに敵をのんでいた。実戦の場数がちがうのだ。 |
- 刺客に襲われるも気力で敵を圧倒する沖田総司の様子です。
バラガキ 土方歳三青春譜
「みんなから、憎まれますよ」 沖田が石をひとつ拾い、遠くへと投げつけた。 飛んでいった石のほうを向いたまま、歳三に顔を見せようとしない。 「でもアレですよ、わたしはどんなことがあっても」 沖田はまたひとつ、石を拾い上げた。 「ずっと土方さんの味方ですから」 今度はさっきよりもっと遠くへ、沖田は石を投げつけた。 |
- 皆の嫌われ役になることが必要だと考える土方歳三と、沖田総司の会話です。
剣のいのち
真剣勝負で、突き技をみせる者は、稀であった。逃げる者を追うとき、傷つき動けなくなった者を刺すとき、他人と斬りむすんでいる者を、脇から刺すときの、三つの場合に、かろうじて用いるのみである。 正面から立ちむかってくる敵に、突き技で応じうるのは、よほどの剣の天才であった。おおかたの者は、突けば同時に斬られる相討ちを、無意識におそれるものであった。 |
- 架空の紀州藩士、東使左馬之助が尊攘の機運に乗じようと脱藩することから始まる物語です。左馬之助は心形刀流の使い手であるが故に薩摩藩で重用され、江戸で面識のあった近藤勇、土方歳三の新選組へ密偵として入隊することになります。引用の一節は、左馬之助が沖田総司の悽愴な突き技を思い出した描写です。
- 青年左馬之助さんは、京で不逞浪士に襲われる女性を庇うんですが、その姿に男気を感じた芸妓さんと運命的な出会いをします。そして、そのあと二人はずっと仲良しです!
- 相当な使い手である左馬之助の立合いの様子は、心形刀流の数々の技を用い体の動きが浮かぶ様で息を飲む。また、小手、具足や刀など道具についての素材や効果の説明なども興味深いぞ。
- ラストの池田屋事件では、討入られる側の場面でこれもおもしろい。新選組は敵役だけど、わるものすぎる感じじゃなくてよかったね。沖田はまあまあでてくるけど、そんなに活躍しなかったな。
御法度
「奴ら狂人じゃない、正気だ。ただ、血気な人間が集まってひとつの空想を何百日も議論し合っていると、幕府なんて明日にでも倒せる、そう思ってしまうんだ」 「そうでした。新撰組も同じですね」 「そういう集団の発する匂いが若い人を引き寄せるんだ」 「狂人、狂人を知るという訳ですか。土方さんは、狂人の親玉だ。ははは」 |
- 美しい少年加納惣三郎が隊士募集に応じて新撰組に入隊し、その美貌に惹かれる隊士達と衆道(男色)に陥いっていく物語です。加納惣三郎を巡り隊内では暗殺や命を狙われる事件が起きますが、犯人は一体…。この台詞は京都を騒がせる志士を評する土方と、それを面白おかしく聞いている沖田総司との会話の一節です。
- 加納惣三郎くんもイイけど、天真爛漫な沖田さんもイメージ通りって感じね。でもその天真爛漫さで隠されている一面があるのかな?
- 沖田や土方と加納の稽古のシーンや、井上源三郎と加納の剣技を馬鹿にした浪士を探索し襲撃するシーンなど、なかなか迫力がある立合じゃったの。
- 映画の中で誰が何を想って、どんな行動をしていたのか明確に説明はされなかったから見たひとが色々と解釈できる感じかな。ネットで検索すると色々な解釈があっておもしろいね。
総司はひとり
「軍法じゃまに合わぬ。規範はおれらが作り出す。それによって、だれもかれも縛りつける」 「芹沢さんを、ですか」 「差し当たっては、そうなる。が、おれも、勇さんも、おまえも縛られる」 「えらいことどすな」 総司は京弁を使ってみた。 歳三はしかし、気にも留めていない。 |
- 沖田総司の試衛館の頃から労咳で死ぬまでを描いた物語です。沖田はある仇討ちと仇の両方に奇妙に関わり思いやり合いますが、心を通わせられたのか…。引用の一節は、局中法度を考案する土方歳三と沖田との会話です。
- 優しいんだけど、どこか一歩引いている沖田さんが自分の想いで女の子に贈り物をする場面が良いですね。
- 順邏中や何かのついでに浪士の集団と遭遇し、斬り合う場面が何度かあるが、実際にもその様なことはよくあったのではないじゃろうか。また、こういう場面こそオリジナルの話が作られていておもしろいのう。
- 自分の命の限りを知った沖田の、それからも明るくいられることの理由付けは色々あるね。
総司はひとり
「乱暴がいいというのかね?」 「よくはないでしょうが、新選組は密偵ではない。よきにつけあしきにつけ、存在をまず天下に知らすことが必要でしょう。新選組は怖い、乱暴だ、そう思わせることです。ほかになにがありますか。家門も金もない。無法であっても、力は力ですよ」 総司は自らの論に少し照れた。 |
- 新撰組の名を上げるには悪名でも何でも利用できるものは利用すべきとする沖田総司が語る場面です。
沖田総司・非情剣
「いいだろう、任せる。決行日については、いずれ俺が指示する」 「わかりました。それから……」 「どうした。ほかに何か」 「じつは、まだ晩飯を喰ってないんです」 「けっ、密談の席で食い物の話とはな。だれも総司にゃ勝てねぇや。厨に行ってみろ、握り飯が残ってる」 |
- 烏丸神社の女主、烏丸龍子と沖田総司が協力して京都で起こる数々の事件を解決していく物語です。この台詞は芹沢鴨暗殺の密談時の土方と、そんな中でもマイペースな沖田のやりとりです。
- お金は遠慮なく頂くし、性格もキツめだけど凛としている巫女の龍子さんが魅力的!強気でカッコイイ龍子さんが事件を常に先読みして、優しい沖田さんはその手のひらの上で一生懸命…みたいな。そんな二人のコンビがとってもイイです。
- 新撰組の実際の事件をからめて、謎を解明していくストーリーはなかなかおもしろいのう。見廻組の佐々木只三郎と沖田の人斬り同士のやりとりも見所かの。
- 長浜生まれのサブって孤児がでてくるんだけど、こいつが可愛い。サブちゃんかわい~
沖田総司 物語と史跡をたずねて
「でも、幕府軍なんかアテにしないって局長はいつもいっていたはずです。今夜も新撰組だけで斬りこめばいいじゃありませんか。新撰組はひとりぼっちですよ」 |
- 新撰組の歴史を各地の史跡や、用語の解説と一緒に楽しめるよ。沖田総司が何歳のときにどんな事があったかがわかりやすいよ。
- 史跡の情報がたくさん載ってるから、今度観光に行く参考にしよ~と。
- 沖田総司自身の記載が少なめなのが残念じゃ。でもひと通りの新撰組情報を知るには良いかもじゃ。
- 沖田最後の対戦相手、黒猫さんの鳴き声は「ミョーウ!」です。