試衛館

所在地について
天然理心流の道場、試衛館の位置は二説ある。子母沢寛は小石川小日向柳町の坂の上にあり、かつて大工の棟梁が住んでいた家でそんなに広くなかったと書いている。 引用元
しかし平尾道雄のとっている牛込柳町だとすると、排気ガスによる公害で有名になったあたりだ。曙橋から薬王寺町を通って、弁天町へ抜ける外苑東通りが大久保通りとクロスするところだ。坂の上にあったという記載からいえば、どちらも符号するわけだが、道場があまり狭くてまもなく牛込の二十騎町へ移ったという伝承とあわせて考えると、牛込柳町のほうが距離からいっても該当しそうだ。 引用元
引用リスト

だんだら


FOR BEGINNERS シリーズ 新選組


注意すべきなのは近藤グループの面々が、そもそも浪人ではないことだ。白河脱藩(?)の沖田や食客たちを除けば、みな農家の跡取りや二・三男、すなわち領民である。領主の許可なく領地を離れることなどできない。
つまり、この点からも、江川(英龍・英敏は没し、この1862年12月、英武の代になっている)の了解があったとみるべきなのだ。
 引用元
典医引用の一節は、試衛館の近藤たちは浪人でなく領民なので、浪士組参加の際には領主の了解があったはずだとの解説です。

新選組意外史


従来これを誤って、試衛館とかくが、衛ではなく誠であるらしい。
のち呉服店大丸で染めさせた羽織や旗も、「誠」の字だが、市谷柳町上高麗屋敷から移った牛込二十騎町道場跡は、維新の際に揚場町升屋酒店の所有となっているが、その土地元帳には、それははっきりと、
「旧試誠館あと」と、前中大総長升本喜兵衛氏の曾祖父の手で書きこまれている。
 引用元
武家独自な解釈の歴史書籍を数多く出されている八切止夫の新選組意外史です。山南敬助、永倉新八、伊東甲子太郎など新選組の主要な人物ごとに章立てて描かれています。
典医引用の一節は調査の結果、試「衛」館は誤りで正しくは試「誠」館が正しいとする記述です。
町娘出てくる人みんな他の小説とかとはちょっと違う描かれた方な感じでした。主に悪い方に…
坊主新選組が水戸から会津、勤王から佐幕へと転換した日和見の組織と描かれておる。
緑猫格好いい新撰組隊士の話を見過ぎて、違う感じのが読みたいひとには良いかもね。

新選組 二千二百四十五日


後から建て増したといってもよさそうな、イヤに細長い、女中部屋にしては広すぎる、得体のわからぬ一室があったが、それがあとで沖田、永倉等の食客部屋であることが判った。
この目撃談にどこまで信がおけるかはわからぬものの、おそらく試衛館道場の内部に言及した、唯一の記録ではないかと思われる。「得体のわからぬ一室」にひしめいていた沖田総司や山南敬助らは、近藤の意向を受け、あるときは剣術教授に武州多摩地域の門弟たちに出張教授を行い、またあるときは、借金の使者に立つこともあったのである。
 引用元
武家新撰組が会津藩預かりに決定してから箱館戦争で土方歳三が討死するまでの二千二百四十五日間をタイトルにした一冊です。新撰組の数多くのエピソードを細かく章立てにし、史実をもとに綴られています。
典医試衛館の食客部屋の目撃談を記した一節です。
町娘土方副長の残した「豊玉発句集」の好きな句、嫌いな句アンケートの結果なんかも載ってます。恋の道を読んだ有名なあの句は何位かな。
坊主新撰組のエピソードの史料を凝縮したような内容かの。新撰組の特徴をよく表しているが、小説では見せ場にならない様なエピソードが多く載ってて興味深いぞ。
緑猫2245日って、6年ちょっとか。長いような短いような…

新選組斬人剣 小説・土方歳三


周助のころはあまり繁昌しなかったのが、勇が主になると、若い者が増えたのは、やはり七十歳過ぎと三十歳前の若さの違いである。
剣道場などは、華やかで、活気に満ちていないと、弟子など集まるものではない。
道場全体が若返ったようになると、色気もついてくる。
武者窓からのぞく野次馬にも、女性が増えるし、なんとなく女たちが玄関前にうろうろするようになる。
土方歳三や沖田宗次郎などに何とかして近寄りたい女心がそうさせるのだ。
 引用元
武家土方歳三の幼少期から池田屋事件までを描いた物語です。特に、土方歳三がまだ商家に奉公に出ていた話や、近藤勇と友達付き合いをしていた頃の話、試衛館時代の山南、原田、永倉との話など、上洛前のエピソードが多く描かれています。そのため、京都での話は少なめな上、中途半端に終わってしまった様な感じを受けます。引用した一節は、近藤勇が試衛館の主になった頃の描写です。
町娘色男の土方さんが主役ということもあって、色々な女性とのお付き合いがたくさん描かれていますね。
坊主新選組の敵方の方は割と悪く書かれている様な感じを受けたのう。
緑猫この本では、試衛館でなくて「誠」衛館なんだね。

火取虫


「それでも、近づいてみたかったのさ。火なんて熱くて近づけるものじゃない。それでも、近づいてみたかったんだ。毎日、毎日、ふらふら飛び回ってるだけじゃ、やってられなかったんだろうよ」
きつは歳三を黙って見ている。
「あいつは、飛び込みたくって、望みどおり、飛び込んでいくことができたんだよ」
歳三は提灯の笠を広げて、立ち上がった。
「羨ましい限りだ」
 引用元
武家きつという町娘が、土方歳三の義兄佐藤彦五郎の奉公人になることから始まる物語です。土方歳三の新選組結成前のくすぶっていた様子や、地元の人たちとの関わりも多く綴られていますが、きつの目線での物語なので京都の新選組についての記述は少なめです。この一節は、火に近づくと焼かれてしまう虫に対して自分を重ねて思いを語る土方歳三の台詞です。
町娘日野にいた新選組ゆかりのひとたちが、どんな感じで活躍していく新選組を見ていたのかが興味深かったです。挿し絵もあってお話もイメージしやすかったかな。
坊主土方が実際に読んだ「願ふこと あるかもしらず 火取虫」という句をテーマにしている話かの。
緑猫けっこう短めだからさっくり読めるね。

忍法新選組


「そうではない。むしろかたじけないと思う。が、天下動乱とは、古来そうしたものだ。働くべき者が働かず、どこのだれともわからぬ者の躍動がある」
「全く。その結果、上下の交替、道統の転位というものが生まれるのでござろう」
「さよう。そのゆえに、徳川家を守る者は徳川家の直参でのうて、もっと別の者であろう」
「全く。たとえば……」
「心当たりは?」
「名もない道場主、近藤勇という男」
 引用元
武家近藤勇、土方歳三、芹沢鴨などに将器を見出した陰者(忍者)たちが、歴史の裏舞台での覇権をかけて激突する物語です。引用の一節は、近藤勇に徳川家の命運を託す忍びの者の台詞です。
町娘新選組は脇役のお話ですね。
坊主数多くの忍びの集団がでてきて、不可思議な忍術で人智を超えた戦いを繰り広げておる。剣戟だけではないから戦いの場面は多彩じゃの。くノ一もでてくるぞ。
緑猫新選組は全然活躍しないというか全然でてこないし、忍者もなにがしたいんだかよくわからんまま終わっちゃった。

試衛館の鬼~若き日の新選組(3)


「あれから何度春を迎え 何度秋を送ったか……
だが どこまでいっても……
近藤さん オレはあんたが怖いよ……
年はたったひとつしか違わんのにな……
この差はいったいどこからできてくるのかなあ……」
 引用元
武家京に上る前の試衛館門下生のエピソードが中心です。農民や町人の生活や道場での修行の様子が描かれています。
町娘昔の漫画だからちょっと絵が古い感じ。斬り合いのところはちょっと恐いね。
坊主剣客というものがただ格好いいだけでなく泥臭く、また殺し合いのための技術を学ぶ者たちということがよく描かれておる。
緑猫キャラの違いがよくわからんとこがあった。

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