山南敬助
- 役名
- 副長、総長
- 流派
- 小野派一刀流剣術、北辰一刀流剣術
- 出身
- 奥州仙台
- 紹介
- 江戸で近藤勇と立ち合って敗れ、近藤の弟子になったと伝わる。
文久三年二月、近藤らとともに浪士組に加わって上洛。壬生浪士組の結成メンバーとなる。 - 引用リスト
新選組、敗れざる武士達
- 本書は試衛館時代から箱館戦争まで一通りの新撰組の解説をされていますが、特に芹沢鴨の乱暴狼藉の理由、伊東甲子太郎の成したかった事、山南敬助の死について仮説も交えて考察されています。
- 山南敬助が伊東甲子太郎と行動を共にしなかった理由と、自刃したのちの近藤土方についての解説です。
- 山南さんについての仮説が興味深かったです。
- 著者の方の思いや推論も多く含まれるが、それはそれでそういう風にも思えるかという感じでおもしろい。
- 目次の最後の章「新選組は決して敗れさりはしない」のページ数がまちがってた。
時代別・京都を歩く 歴史を彩った24人の群像
殺戮を繰り返し大きくなる組織の渦中にあって、それがいかに無意味なものであるか山南の中で自問があったのではなかろうか。市井で起こることごとくは人間の作り事である。山南は血塗られた日常のなかで剣以上の絶対なる力に出くわしたのではなかろうか。それは、愛する人の存在であったり、京の山景色であったり……。その中に沖田総司の存在も入っていたのではと思い巡らす。 |
- 平安時代から、鎌倉、室町、戦国、江戸、そして幕末、近代の京都に関わりの深い歴史上の人物を取り上げて、その人物のゆかりの地などを紹介している本です。幕末では、山南敬助が取り上げられています。
- 引用の一節は、山南敬助脱走の謎についての考察です。
- 千年の都、京都にとっては幕末はほんの一瞬だなって改めて思いました。
- 山南の名が残されている光縁寺過去帳の写真も載っておる。各時代が取り上げられておるので幕末についての記載自体は少なめじゃ。
- 巻末の京都の年中行事リスト見たらほぼ毎日なんかのお祭りとかやってた。
維新の嵐 疾風龍馬伝
「ええ。一応、浪士組結成時からの隊士である私が腹を切ることで……もう一度、皆に昔の志を思い出してほしかったんです。しかし、無駄だったでしょうね。新撰組では、もう人が死ぬことが普通になりすぎてしまった。」 |
- プレイヤーは坂本龍馬となり、各藩の思想を変え武力行使せずに日本の思想を統一するのが目的のゲームです。相手を説得(カードでじゃんけん対決。主人公が成長することで勝負が有利になる)し、他の志士や藩の情報得てさらに他の人物を説得していくことでゲームを進めます。
- 引用の一節は、切腹することで新撰組を変えようと思っていた山南敬助の台詞です。
- 自分のお気に入りの志士の信頼を上げれば、一部の人以外同行者にできるのが楽しいです。
- たくさんの登場人物の紹介文を読むだけでも楽しめるぞ。
- 一度クリアしたら龍馬が新撰組に入隊するストーリーが選べるのがおもしろい!
幕末burst!!~新撰組~
なんだあるじゃないか… あの頃と変わらないものだって確かに 鬼の中に 多摩の彼は確かにいるのだ…… それならばいい |
- 新撰組の物語が11編収められたアンソロジー本です。沖田総司と土方歳三の話が多めです。
- 引用の一節は「南の月、春の山。」の中の山南敬助の台詞です。局中法度を制定し隊内を厳しく監督しようとする土方歳三に反感を覚える山南敬助ですが、ひょんなことから土方の中に昔の面影を見つけほっとする場面です。
- こういう本は隊士たちの日常のやりとりが多くて楽しいですね。
- コメディ的な話が多いが、斎藤一の御陵衛士脱退について、斎藤を切腹させないために後付けで間諜だったとした話などもあるぞ。
- 当然だけど漫画家のひとによって絵柄がぜんぜん違うから、好みな絵柄があんまりなかったら合わないかもね。
「幕末の志士」がよくわかる本
実戦では芹沢鴨暗殺の際に、芹沢の腹心・平山五郎を原田左之助とともに斬殺している。また大阪において呉服屋岩城升屋に押し入った不逞浪士数名を、土方とともに激しい斬り合いの末に撃退したとの報告もある。出動記録は少ないが、決して弱くはなかった。 |
- 本のタイトル通り幕末の志士がキレイなイラストとともに解説されている本です。有名な方は大体載っていますが、各人に対する説明は2、3ページで要点のみな感じです。
- 引用の一節は、山南は出動記録としては少ないものの剣の腕が立たなかった訳ではないとの記述です。
- コーエーのゲームのようなかっこいいイラストがついてるからイメージしやすくて良いですね。みんな美男子に描かれてるし。
- 全員美男じゃ…
- 小説とか読んでて、あれこの人なんか見たことあるけどなんだっけ、とか思ったときに良い本かもね。まぁ、Wikipediaで見てもいいけど…
血煙り新選組 人間の剣 幕末維新編(1)
「帝の行幸を中止させまいらす以外にない」 「帝の……、中止……」 永倉が言葉を途中で呑んだ。 「そうだ。いまとなってはそれ以外にきゃつらの暴挙をとめるすべはない。いや帝さえ、行幸をご中止あそばされれば、きゃつらがなにをしようと糸の切れた凧のようなもの、勝手にどこへなりと飛んで行けばよい」 いま山南には中山忠光を中核とする陰謀がはっきりと見えていた。 |
- 歴史上の重要な出来事の裏には、持つものに不思議な力を与える無銘剣の存在があるとする物語です。桜田門外ノ変から芹沢鴨暗殺までが描かれていますが、無銘剣の持ち主の細かな話が中心で新撰組以外の話も多いです。
- 引用の一節は土佐脱藩吉村寅太郎を追う山南敬助ら新撰組が天誅組の変を察知し、食い止めるためには帝の大和行幸を中止するしかないと考える場面です。
- 残酷で悲しい話が多いかも…
- 懇意にしていた商家を天誅と称して皆殺しにされ、その仇を狙う商人河合耆三郎の手に無銘剣は渡り、河合は天誅を取り締まる新撰組に入隊することになる。
- 無銘剣を持つものは力を得るけど、強くなりすぎないところがいいね。
総司はひとり
「近藤さんのことをいわれると、どうも困るのだ」 山南はにんまり笑った。白い豊かな頬に、えくぼが出る。 「あの人は好い男だ。あの人が邪気なく、篤実に動いているのを見ると、論の善悪はどこかへ消えてしまう。近藤勇という男の動き自体、正義だと思えてくる」 「それが新選組でしょう」 「とはかぎらぬ。いろいろな男がいる。狐のようなやつもいる」 |
- 土方歳三の方針には納得いかないこともあるが、近藤勇という男には惚れ込んでいる山南敬助の描写です。
新選組風雲録 激闘篇
「何でも聞かせてもらうが、土方君。俺は不ざまに脱走をしそこねて、こうしてきみにひっつかまった」 「誰が不ざまなどと……」 剣戟を覚悟で大津宿で足を停め、追手と承知で階上から手をふってみせた山南を、不ざま、などと云う奴がいるわけがないではないか、土方は噴き上げるように云った。 「云うものかッ」 「きみにそこまで云ってもらえたのなら……」 会心の、といっていい微笑を、山南はうかべた。 |
- シリーズ二作目になる本書ですが、物語はさらに進み大阪のぜんざい屋事件、伊東一派の新選組加盟、幹部隊士の粛清、松本良順と懇意になるエピソード、そして山南脱走などたくさんの物語がわりと細かく描かれています。この一節は脱走した山南と土方のやりとりです。
- 前作に引き続き新選組の追求から逃げる桂小五郎さんとの駆け引きも描かれていましたね。
- 結果として山南を処罰することにはなるが、近藤、土方、沖田らの山南に対する同志というだけではない想いが胸を熱くさせるのう。
- 昔の距離感だとどうなのかわかんないけど、googleマップで見てみたら京都と大津ってすぐ近くなんだね。
新撰組 山南敬助
「夜明けから女のところに通うなんざ、近藤さんらしいや。なあ」 土方歳三が低い声で山南敬助にささやいた。その土方歳三ですら、あるときは変な恋の句をたのしんでいたのを山南敬助は思い出し、 「みんな、人間なんだ……」 とつぶやく。 そう思うと、人斬り狼の群の新撰組が、なぜか懐かしくなってくる。 |
- 山南敬助の脱走のシーンから始まり、京都の新撰組時代が綴られています。奇兵隊の赤根武人と出会い、新撰組の理想と現実のギャップに葛藤する山南の物語です。
- 明里さんと二人でいれたひとときだけが、幸せな時間だったのかな。でも、どして奇兵隊のひとを山南さんに紹介したのかな~。新撰組の先を見限って?
- 初心を貫き攘夷の理想を求めた山南と、現実を受け覚悟を決めた土方は最期まで相入れることはできなかったのう。。しかし二人は友であった、とわしは思うぞ。
- この本の観柳斎キモすぎだろ。
新撰組烈士伝
「いいじゃありませんか、名前なんて、所詮符牒ですからね、誰をさしているかわかればいいんで、こだわることはありませんよ」 |
- 本書に収録されている「散りてあとなき」の中の一節です。山南敬助と土方歳三の昔からの確執が描かれていていますが、土方歳三の冷たさが目立ちます。
- 山南さんが優しくてちょっと気弱な感じ。私だったら一緒に脱走するのに。
- 昔から土方と大きな確執があり続けた描かれ方じゃ。でもそうだとすると、わざわざ京都まで一緒にきて同じ組織を作るもんなのかのう。
- 山南って読み方が「やまなみ」なのか「さんなん」なのか、どっちなの?って言われてるよね。関係ないけど、沖田って昔「そうし」って呼ばれてたよね、なんかで。忘れたけど。