岩城升屋事件
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引用リスト
新選組、敗れざる武士達
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商家に押し入った強盗と自ら斬りあい、報奨も受けた岩城升屋事件を最期に、山南の詳細な活動は記録から途絶えてしまうのである。
几帳面だった山南が多摩に年始の挨拶状を出すのが遅れたり、多摩からの旧友が屯所に訪ねてきても面会を拒否したりしている。
考えられる可能性を、研究者の方々がいくつかの仮設として述べておられる。
岩城升屋で使われた刀の詳細な押し型が多摩に送られているが、激しく欠損した生々しい血刀の状況から、この時に山南はかなりの深手を負ったのではないかという説。しかもそれは剣士としては致命的な傷で、新選組のお荷物になることを気に病んでいた。
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- 岩城升屋事件後に山南敬助についての記録が途絶えてしまっているとの解説です。