山崎烝
- 役名
- 諸士取調役兼監察、副長助勤
- 流派
- 香取流棒術
- 出身
- 京都
- 紹介
- 山崎林五郎の兄。文久三年秋以降入隊。
- 引用リスト
新選組風雲録 戊辰篇
- シリーズ四冊目の本書ですが、天満屋事件から会津で土方歳三と斎藤一が別れるまでが描かれています。引用の一節は、鳥羽伏見の戦いで奮戦する山崎烝の様子です。池田屋事件、桂小五郎探索、隊内の調整役と新選組の裏方仕事で活躍した山崎ですが、ついに命を落とします。
- 病床の沖田さんが病人の私でも居ないよりましという時があったら呼んでくださいって頼むところは泣けますね。
- 甲州勝沼の戦い後の永倉、原田との離別、流山での近藤の投降の場面などはあっさりとしていて悲しい感じは軽めかの。松平容保や米沢藩士と土方歳三、松本良順コンビのやりとりなどあまり見ない場面もあったのう。
- 松本良順がちょこちょこでてきて江戸っ子の良い味だしてるね。原田はぜんぜんでてこないけど。
新選組風雲録 洛中篇
(すっかりだましこまれていたが、この人が山崎というお方に違いねえや) 全身が痺れるほどに感嘆したが、そこは油断せずに、階段をおりながら探りをいれた。 「ねえ、薬屋さん、あっしは肘を痛めちまったので、今夜はそろそろやすませていただきやす」 「それは困ったものやなあ」 「思うように肘がうごいてくれねえというのは……」 まだ、土方が池田屋に到着していない事実にかけた。 |
- 盗賊の忠助がひょんなことから、土方歳三の密偵となって新選組の数々の場面で活躍する物語です。また、同じく盗賊の吉田稔麿の恋人が池田屋での仇をとろうと暗躍します。この台詞は池田屋に潜伏中の忠助が、一切そぶりを見せず薬屋に扮して潜入していた山崎烝に気づき驚いた場面です。
- 吉田稔麿さんの恋人が盗賊って設定にはびっくり!恋人亡き後は、これまた有名な方と行動を共にします。うらやましい!
- 土方、沖田と忠助の場面が多いが、他の副長助勤とのやりとりもちょこちょこ書かれておる。吉田稔麿の仇として山崎が恨まれているストーリーじゃからか、山崎の出番もまあまああるの。
- 話途中で終わっちゃったと思ったら続きものなのね、この小説。
新選組始末記
「腑抜けが立派に死ぬこともある。 百姓が武士らしく死ぬことがあるように」 |
- 山崎烝を中心に、芹沢鴨暗殺から池田屋事変までが描かれています。今見ても古さは感じません。新選組に生きがいを見つけた若者達の群像劇です。
- 山崎烝を演じる市川雷蔵さんが、控えめなんだけど存在感があるわ~。でも彼女がかわいそう。
- 鴨は鴨らしく、土方は土方らしく、近藤は近藤らしくいい味を出しておる。近藤と山崎の出会い、土方との和解等見所もあるのう。
- 昔の映画は人を斬ったときに、ズビャビャって音しないんだね。