谷三十郎
- 役名
- 副長助勤、八番大砲組組長、七番組組長
- 流派
- 直心流剣術、神陰流剣術
- 出身
- 備中高梁
- 紹介
- 谷万太郎、谷昌武(近藤周平)の兄。文久三年秋以降に入隊。
- 引用リスト
沖田総司 六月は真紅の薔薇(下)
- 引用の一節は、沖田には勝てないが永倉・斎藤とは勝負になると豪語する谷三十郎の台詞です。この後物語では永倉と三本勝負を行い、一本ずつ取ったところで勝負お預けになります。
サンクチュアリ THE幕狼異新(1)
“誠”の夢だ…そいつに身を献げて血を流す 反幕気取りのめでたい従臣崩れに破ける夢かよ なあ…近藤さん |
- 新選組と倒幕派の志士はそれぞれ異能の力を持っていて、その力を駆使し戦いを繰り広げる漫画です。能力使い同士の戦闘シーンは異色ですが迫力有りです。全二巻で2010年発行です。
- 引用の一節は、新選組は侍を夢見るごろつきだと愚弄してきた敵方を討ち取りった後に谷三十郎が語った台詞です。谷三十郎は酒飲みの幻術使いとして登場します。
- 独特な読み方な漢字がたくさん出てきました。
- 武田観柳斎、井上源三郎、谷三十郎など他作品で影が薄いことが多い隊士が戦闘で活躍するぞ。
- 登場する新選組隊士は眼光鋭くてカッコイイんだけど、顔の縦線が多い絵のとき木像っぽかった。
新選組(上)
「二階にいるのか」 谷が槍をしごいて階段を駆け上がろうとした。階段の上に一人の志士が立ち塞がり、谷にたいして刀を振りかぶった。 「しゃらくせえ」 千石ものと噂された谷の槍の前に、階上の志士はなにを血迷ったか刀を大上段に振りかぶった。一瞬のにらみ合いの後、谷が猛然と突き上げた。 |
- 近藤勇の幼少期から、新選組結成、池田屋事件などを経て武田観柳斎暗殺までが描かれています。試衛館に後の新選組幹部となる面々が訪ねてる場面や、浪士組が上洛する際の色々な揉め事、土方歳三が福島藩士を助ける場面など細かいエピソードも多く書かれています。
- 引用の一節は池田屋事件での谷三十郎の台詞です。
- お梅さんが嫌われものでなくちょっと家庭的な感じで書かれています。
- 新選組を一枚板の集団としては描いていなく、隊を強化することだけに熱心で冷酷な土方、それに反感を持つ山南、永倉などとの隊内の衝突も描かれ、新選組は大切だが隊の方針は気に入らない、そんな関係が読み取れる。
- 将軍をやりたくない徳川家茂、わかっちゃいるのに貧乏くじを引いてしまう松平容保、山南敬助の心情描写が結構あっておもしろいね。
冬のつばめ 新選組外伝・京都町奉行所同心日記
「山南先生に大仏どの、ここは意地でも身どもにまかせてもらいますぞ。止めだていたされれば、刀にかけてもともうさねば仕方ありませんなあ」 三十郎の一言で、輩下の隊士たちが、伝七郎と敬助のまわりをぐるっととり囲んだ。 |
- 土方歳三らと同門だった京都町奉行所同心の大仏伝七郎という人物が京都を舞台に色々な事件を解決する物語です。この一節は、押し込み強盗を前に踏み込もうとする谷三十郎の台詞です。谷三十郎自体の出番は少ないです。
- 新選組を一歩離れて、普通の人よりの目線で描かれてるのがおもしろいな~。その分、隊士とのやりとりは少なめかな。
- 京都の治安維持を行う新選組とは、また違った方向での治安維持を行っている同心の話じゃ。しかし、それぞれの目指したものは全く違うようじゃのう。
- 大仏と書いておさらぎと読む。