近藤周平
- 役名
- 諸士取調役兼監察
- 出身
- 備中松山
- 紹介
- 谷三十郎、万太郎の弟。文久三年七月以降に入隊。
- 引用リスト
FOR BEGINNERS シリーズ 新選組
金15両が土方隊で池田屋包囲に回った面々で、ここに近藤周平も入っている(したがって勇の周助宛ての手紙はウソ)。 |
- 引用の一節は、近藤隊として池田屋襲撃に加わったとされる近藤周平は、報奨金から見ると土方隊であったとの解説です。
新選組(中)
「土方さん」 周平は、ひくい、かすれた声で叫んだ。その唇の端から、たらたらと血が流れた。 「しっかりしろ周平君。いま手当をする」 「いや、わたしはもう駄目です」 つぶやくようにいって、周平は、 「父にお伝え下さい。周平は、最期まで戦ったと」 「周平君」 「近藤勇の名を恥ずかしめぬような」 そこまでいって周平は、歳三の腕の中に崩れてしまった。 |
- 村上元三新選組の中巻です。山南敬助脱走から甲陽鎮撫隊が甲州へ向かうところまでが書かれています。主役の架空隊士秋葉守之助は開明的な思想を持ちつつも近藤への義のために新選組隊士としての戦いを続けます。
- 引用の一節は鳥羽伏見の戦いで討死する近藤周平の様子です。近藤周平は近藤勇の養子になりますが、鳥羽伏見の戦いの後に脱走したと言われています。
- 秋葉さんは、仇として狙ってきた人の妻と旅芸人の女間者と、京の芸妓さんの三人の女性に色々と助けてもらいます。モテモテです!
- だんだんと近藤、土方の人間味のある場面が多くなってきて、滅亡へ向かう新選組の中での両人の弱い部分も読み取れる。
- 官軍がよくかぶってる赤い毛の被り物は赤熊(シャグマ)って言って、色違いは白熊(ハグマ)、黒熊(コグマ)なんだって。