箱館新撰組
- 紹介
-
新選組の任務は再び箱館市中取締りとなり、隊士の日記には次のように記されている。
新選組長土方君、箱館取締りに任ず。故に我隊再び函館に至り取締りをなす。陸軍奉行副役相馬主殿(主計)、我隊に属してともに締をなす。町ごとに屯所を設け、夜巡邏を厳にす。(『戊辰戦争見聞略記』)
明らかに、この時点の隊長は土方であり、戦争が終わり平時となったことから、新選組は大鳥から土方の指揮下に入り、箱館政府の首都警察機能を果たすことになる。 - 引用リスト
幕末機関説 いろはにほへと 巻の八
「確かに罠ということもある、しかし」 「もしそうであるなら、出撃の艦隊は十字砲火にさらされることになる。そのお覚悟がある方がおられますか」 「俺が行こう。俺が行くなら問題は無かろう」 |
- 覇者の首を巡る幕末アニメ、いろはにほへとの二十一話です。宮古湾海戦を蝦夷共和国の奇襲作戦ではなく、官軍の黒田了介の偽亡命による誘き出しの策略としています。
- 引用の一節は、黒田了介の亡命が罠の場合、受け渡し場所の宮古湾に向かうことは危険だという者に対し、自ら行くと言う土方歳三の台詞です。
- 中国の服みたいのを着てるおじいちゃん達は権力者に顔が利くスゴイひとでした。
- パッケージの人物は新登場する者かと思ったが座長じゃった…
- 市村鉄之助が座長と病院のベットのシーツをかけるところがスローモーションになったのは一体…
新選組解体新書
オランダ式築城法をもとにした五芒星「★」の形は、攻撃の際四方に死角なく攻撃できるように考慮されている。火砲戦も考え、塔は低く壁も砲兵隊を四方にくまなく配置できるよう設計された。 しかしすでに幕府の財政は疲弊していた。二重の城壁も半分ほどには塁壁がない。岩を切り、大きさをそろえて作られた塁壁も、一部は単に石を積み上げただけとなっている。いってみれば建築途中のまったく未完成品である。 |
- 箱館戦争の舞台となった五稜郭についての記述です。
新選組(下)
「アボルダージュ、突っ込め」 城兵がこの奇抜な攻撃に気づいたときは、攻城車がすでに迫っていた。城壁に達したところで攻城車の前扉が開かれて、土方を先頭に新選組がどっと斬り込んだ。白兵戦になると、修羅場を潜り抜けて来た新選組の敵ではない。城兵はさんざんに蹴散らされた。 |
- 森村誠一新選組の下巻です。油小路の変から、鳥羽伏見の戦い、そして箱館戦争を経て生き残った新選組隊士の明暗様々なエピローグまでが描かれています。
- 引用の一節は、蝦夷の福山城を攻める土方歳三率いる軍の描写です。
- 新選組最後の隊長相馬主計さんが、影の目的を持って入隊した隊士として描かれています。
- 新選組の名が伝説的に鳴り響いていてその名を聞けば敵はひるみ、白兵戦では無類の強さで局地的にではあるが戦場を圧巻する場面は良かったのう。
- 誰に肩入れしてるでもない様な内容だから、落ち着いた感じで読めるね。
明治新選組
- 新選組最後の隊長とも言われる相馬主計が主役の物語です。相馬は箱館戦争後、流罪になった後東京に戻りますが、ある新選組ゆかりの者に命を狙われることになります。引用の一節は、盟友野村利三郎と参戦した宮古湾海戦の一節です。
- この本は短編集で、「明治新選組」の他にも竜馬暗殺のお話や、鎌倉時代や戦国時代のお話も収められています。
- 相馬主計が平穏を手にした後に、何故切腹に至ったのかが頷ける話になっておる。
- 戊辰戦争を生き延びた人たちのそれぞれの戦いの物語だね。
虹の生涯 新選組義勇伝(下)
近代兵器の粋を集めた甲鉄といえども、それを扱うのは人間である。そして、彼らは近代兵器に頼りきって、武士の武芸を忘れている。白兵戦に持ち込めば断然新選組の土俵である。 「久しぶりに天然理心流の本領を見せてやる」 土方は身体の芯から武者震いをおぼえていた。 |
- 元御庭番衆の三人の老人と北へ転戦する新選組の物語です。この一節は、官軍の戦艦を奪い取るという起死回生の奇策を実行しようとする土方歳三の台詞です。
- 新選組の活躍する場面がちょっと少なめで残念かな。
- 追い込まれるほどに成長し命を燃やしていく土方の生き様とそれにおもしろさを感じついて行く老御庭番衆。どちらも命などどこかに置いてきているかのようじゃの。
- 老人が活躍する話もたまにはいいね。
北走新選組
「自ら 鬼となってまで… 土方さんにとって… 新選組とは…何なのです」 「新選組はな…農民だった俺と近藤が──── 真の武士を夢見てつくりあげた 新選組とは…「侍」そのものなんだ───」 |
- 箱館新選組を題材にした漫画です。他作品ではあまり取り上げられない野村利三郎、相馬主計と土方歳三のやりとりなどが描かれています。
- 誰このキレイな人と思ったら土方さんだった!お話自体は土方さんを尊敬してる隊士たちの想いがすごく泣ける~
- 散りゆく新選組がしっかりと描かれておるのう。武士になりたかった武士でない者たちじゃからこそ、武士らしくというテーマじゃのう。
- 島田魁までカッコイイとは。