松原忠司
- 役名
- 四番組組長、七番大砲組組長、柔術師範
- 流派
- 出身
- 播州
- 紹介
- 入隊前は大阪で柔術道場を経営していたという。文久三年五月ごろ入隊。
- 引用リスト
無銘剣対狂剣 人間の剣 幕末維新編(2)
「言うてみい。聞き捨てならねば」 松原は肩をそびやかした。蛤御門の変のとき、弁慶の再来をおもわせる坊主頭に大薙刀を手にして、「方今の形勢累卵の如し、天下の有志これを知るや否や」と朗々と節をつけて叫び、彼我を圧倒しただけあって、肉薄しての示威にはいっそうの迫力がある。 |
- 池田屋事件から坂本龍馬暗殺までが描かれています。前作に引き続き無銘剣を手にしたものたちが怨念の力で歴史上の様々な出来事を起こします。
- 引用の一節は、紀州浪人の安西源三郎に言いがかりをつけられた松原忠司の描写です。壬生心中の始まりの場面ですね。
- すごくたくさんの登場人物がでてきますが、みんな個性的でした。
- 歴史を動かしているのは、不思議な剣の力と見るか、それとも人の大きな怨みの力と見るか。
- 人間の剣ってシリーズで色んな時代のがあるみたい。
新撰組烈士伝
「なあに、心配はいらん。みろ、与六」 松原は、正座したまま、足をはねあげて跳びあがり、宙でくるりと一回転して再び正座し、数度くるくるとその奇妙な動作繰り返して、 「おれはこれほど喜んでいる。うそをついているのは苦しかったぞ」 |
- 本書に収録されている「壬生狂言の夜」の一節です。ある目明しが土方歳三の命で、松原忠司の行いを調べていくストーリーだよ。
- 純朴な松原さんが追いつめられていくのはかわいそう。
- 土方歳三の冷徹な思惑が際立つのう。
- 正座からの空中宙返りって想像つかんが。
全一冊 小説 新撰組
「この前もいったはずだ。おれは、きさまのオドシなんかにのらない。なぜのらないか、きさまのようなドブネズミにはわかるまい。いいか、おれは新撰組なんだ、たとえどんなことがあろうと、おれは死ぬまで新撰組なんだ」 わかったか、といいながら松原はさらに前に出てきた。殺意が顔中にみなぎっていた。 |
- 本書は、浪士組として京に上るところから大政奉還ぐらいまでの新撰組の物語です。後半は駆け足で事実を追う感じになります。取り上げた一節は松原忠司が池田屋事件の際に、弱みを握られていてる敵方に言った言葉になります。
- 芹沢鴨さんが、悪ものって感じだけどなんだか憎めなかったな~
- 近藤達が将軍のために立ち上がった正義の主役、のような描かれ方かのう。新撰組の主要ストーリはわかりやすくまとめられておる。
- 少年新撰組ってなんだよ。いるのか。