田中寅蔵
- 役名
- 剣術師範
- 出身
- 加賀金沢
- 紹介
- 元治元年十月ごろ京坂で入隊、隊内屈指の剣客とされる。
- 引用リスト
無銘剣対狂剣 人間の剣 幕末維新編(2)
「さぞご無念のことどしたでしょう」 弁之丞が彼の心の裡を想って言葉に詰まると、 「これも武士の習いだ。潔く腹をかっさばくのみよ」 とむしろ弁之丞を励ますように言った。 「私が仇を討ったけます」 弁之丞の言葉に田中は、あははと笑って、 「お主の志は忝い。だが拙者に仇などおらぬよ。死生はすべて武士道にあり、だれも怨むことはない」 |
- 池田屋事件から坂本龍馬暗殺までが描かれています。前作に引き続き無銘剣を手にしたものたちが怨念の力で歴史上の様々な出来事を起こします。
- 引用の一節は、御陵衛士になろうとするも叶わず切腹を命ぜられた田中寅蔵の描写です。
- すごくたくさんの登場人物がでてきますが、みんな個性的でした。
- 歴史を動かしているのは、不思議な剣の力と見るか、それとも人の大きな怨みの力と見るか。
- 人間の剣ってシリーズで色んな時代のがあるみたい。