このサイトについて
新撰組を題材にした小説、映画、漫画、ドラマなどに登場する記述や台詞を集めたサイトです。
幕末、京都の治安維持のために組織された新撰組。彼らが歴史に与えた影響はどれほどのものだったかはわかりませんが、現在に至るまで実に様々な形で取り上げられ続けています。
若き剣客集団の彼らがどのように描かれているのか、それらの一端を紹介したいと思います。
このサイトの更新情報と新選組の話題などはこちらのBlogにも掲載しています。
Pick up
沖田総司 六月は真紅の薔薇(下)
- 伊東甲子太郎の証言により龍馬暗殺の下手人とされ怒る原田左之助と落ち着かせようとする土方歳三の会話です。昔から変わらないと言われ喜ぶ原田が微笑ましいですね。
歳三奔る 新選組最後の戦い
江戸城から戻った近藤は、土方の変容を見て、 「歳、どうした? 官軍にかぶれたか?」 明るくそう言っただけであった。 土方は、黙って頷くだけだった。 |
- 洋装になった土方歳三に軽く声をかける近藤勇の描写です。あまり気にしていない様子が良いですね。
BAKUMATSU! 新選組
近藤もそう。この人は写真を見ただけでもわかるが、相当に厳つい。なにせ池田屋事件の時に、真っ先に乗り込み、一人で二階に駆け上がった人である。 相手は何人かわからない。 中は今みたいに電気がないから真っ暗。 その中にこの人は飛び込んだ。 「うわっ!なんだよ、いっぱい居るじゃねェか。まいっちゃったな。ま、いいか」 ここで後ろに引かなかったから近藤はすごいし、こいつらはヤバイ奴らだと言うのである。 |
- 池田屋事件での近藤勇についての記述です。
新選組(下)
「おれは水葬にだけはなりたくねえなあ」 永倉が寒風に吹かれて寒気立った顔で言った。 「どうしてだい」 原田が問うと、 「泳げねえんだよ」 「馬鹿だねえ、死んだら泳ぐも泳がないもないだろう」 「ああそうか。しかし寒そうだな」 「それも死ねば関係ない」 |
- 森村誠一新選組の下巻です。油小路の変から、鳥羽伏見の戦い、そして箱館戦争を経て生き残った新選組隊士の明暗様々なエピローグまでが描かれています。
- 引用の一節は、大阪から江戸に向かう富士山丸で討ち死にした隊士を水葬した後に会話する永倉と原田です。
- 新選組最後の隊長相馬主計さんが、影の目的を持って入隊した隊士として描かれています。
- 新選組の名が伝説的に鳴り響いていてその名を聞けば敵はひるみ、白兵戦では無類の強さで局地的にではあるが戦場を圧巻する場面は良かったのう。
- 誰に肩入れしてるでもない様な内容だから、落ち着いた感じで読めるね。
バラガキ 土方歳三青春譜
「総司よォ、オレァいろいろ考えたけど、めんどくさくっていけねェや」 オレはオレで好きにやるさ、ついてくる奴だけついて来い。歳三は芹沢をにらんだまま言った。 「ダレに言っておる、キサマ」 芹沢は言った。 「総司に、だよ」 「総司?」 「わたしのことですよ」 芹沢の真うしろに沖田がピタリとついていた。息が首にかかるほどの距離に殺気がいた。 |
- 試衛館時代から、池田屋事件直前までの土方歳三が綴られています。悪童として名が鳴り響き、やりたい事のためなら手段を選ばない。エネルギー溢れる土方歳三が描かれています。
- 口が悪くて、敵対する人に残酷な土方さん……恐いけど、これもいいかも。
- 腹の座った男たちが力強く生きておる様が感じられて痛快じゃ。土方と沖田のやりとりは笑いと絶妙さがあり、おもしろいのう。
- 沖田のちょと普通じゃない人斬りの感じもいいね。